「子供たちに泳げる川を!」をキャッチフレーズに日田市で川の水の浄化などの河川環境の向上に取り組む、NPO法人ひた水環境ネットワークセンター。
同センターでは、毎年、合成洗剤とせっけん洗剤の違いを比較して、どう違うのかという講座を開いています。
8月4日は、日田市桂林公民館で、この洗濯キャラバンが開催されました。
この日集まったのは、近くの小中学生をそのお母さん。
毎回、いろいろな実験を行って合成洗剤と石鹸洗剤の違いを体験しようというもの。
洗濯機を使って泡切れの実験や、それぞれの洗剤で洗い続けた布巾を使って饅頭を蒸すという実験結果では、合成洗剤を使い続けた布巾では、饅頭に付着した蛍光増白剤を確認。
中でも、歯磨きによる実験では、まず、オレンジジュースを飲んでみて、せっけん素材の歯磨きで磨いて、オレンジジュースをもう一度、飲んでみる。
次に合成洗剤の素材の歯磨きで磨いてジュースを飲むと、、、「まずい!」の一言。
「これだ!、食事前に歯磨きをするとごはんがまずい!」これは、合成洗剤の素材が口の中の味覚を感じる機能を変えてしまうためといいます。ちょっと、怖いですね。
合成洗剤の成分は、人体に浸透。アトピー性皮膚炎に悩む子供のために合成洗剤からせっけん洗剤に変更、皮膚炎を克服した体験談が。
自然の生物への影響も大きいことから、洗剤をどんな違いがあるか知ることでどちらを使うか考えてみませんかと締めくくりました。
実際に販売されている合成洗剤も法に基づいて販売されているもので、白くなるのも事実。どちらの洗剤を選ぶかは個人の自由です。
でも、洗剤による人体への影響、自然への影響を「洗濯キャラバン」が教えてくれました。
こうした活動が水郷日田の水質改善への取り組みでもあり、今年、国土交通省から「地域協働の河川管理の推進における功労者」として感謝状が贈られています。